◆トイレに流す袋は、フンキャッチャーが必須です。
今回の結論:トイレに流す袋をフンキャッチャーに装着しないと、トイレを壊す可能性が高くなりますが、従来の方法では装着が難しいものでした。しかし、新しい袋の取り付け方法を用いれば簡単に装着できます。もちろん他社のフンキャッチャーにも利用できます。
前回までの話:うなるほど新しい袋のつけ方で、複数の袋を装着でき、多頭散歩などに役立つ話でした。他社のフンキャッチャーをお使いの方も、3枚の袋を簡単に取り付けられたのではないでしょうか?取り外しも簡単だったと思います。
◆目次
犬のフンをどう処理するかは大問題
フンの処理方法の規則は?
トイレに流せる専用の袋がある。
トイレに流すリスク1 水溶性の紙袋の質
トイレに流すリスク2 ウンチについたゴミや土
フンキャッチャーとトイレに流す袋は相性が悪かった。
新しい袋の取り付け方法では、ひっくり返し不要で簡単になる。
トイレに流せる袋の取り外し方も簡単
臭いはBOS袋?緊急時はサランラップ(ポリ塩化ビニリデン製)を使う。
トイレに流せる袋を複数枚重ねて取り付けられるか?
ご紹介するのは新しい袋のつけ方とふんとり棒”らふーん”を作った國信商店(くにのぶ しょうてん)の店主です。
◆犬のフンをどう処理するかは大問題
犬のフンの処理は、1燃えるゴミとして出す。2トイレに流すがほとんどだと思います。このほかにネットには3土に埋める。4その他(燃やす。生ごみ処理機ほか)と書かれていることが多いですが、ごく少量ならいいでしょうが、普通ではほぼ無理です。
実際は、1燃えるゴミと2トイレに流す。そして、残念なことにそのままにして、自然に任せるでしょう。
自然状態のフンは糞虫に食べられるか雨で形が崩れるまで残ります。微生物(カビや細菌)がフンを分解するには土と適度に混ぜる必要があります。
地面に落ちただけでは難しいです。糞虫も糞虫が多い環境なら期待できるかもしれませんが、あまり期待できません。様々なトラブルを防ぐことからもペットのフンは持ち帰るのが鉄則です。
◆フンの処理方法の規則は?
私が住んでいる市のごみの分類には、犬のフンは記載がありませんが、オムツは、汚物を取り除いて燃えるごみに出すようになっています。
ネットで市の情報を検索してみたのですが、路上にフンを放置しないで持ち帰ることは詳細に書いてあるのですが、フンの処理方法の情報はありませんでした。
オムツから考えると犬のフンは当然燃えるごみに出して欲しくはないでしょうから、私が住んでいる市ではトイレに流すのが適切だと思います。
◆トイレに流せる専用の袋がある。
犬のフンをトイレに流すための専用の袋が売られています。この袋は2重構造で外側が水溶性の紙袋、内側がポリ袋です。
使い方は、犬が排泄した後で、ポリ袋に手をつっこみ、しゃがんで地面に落ちたフンを紙袋ごとつかみます。つかんだまま袋をひっくり返せば、水溶性の紙に包まれたままポリ袋に包めます。
ポリ袋と水溶性の紙でつかむのでフン感もなく安心できる点とポリ袋を汚しにくい点が良いところです。後で書きますがポリ袋の汚れが少ないと保管中の臭いも少なくなるため重要なポイントです。
トイレには水溶性の紙とフンだけを流します。ポリ袋は流しません。もちろんトイレに流す袋を利用せずにポリ袋だけでフンを拾いフンだけ流す方法もできます。
◆トイレに流すリスク1 水溶性の紙袋の質
多量でない限りフンだけをトイレに流すことに問題はないと思いますが、水溶性の紙袋が溶けにくいと配管を詰まらせます。トイレットペーパーには日本工業規格で溶けやすさの基準(JIS P4501)があります。犬のフンをトイレに流す袋も、この基準で検査され合格したものがあります。イオン株式会社が販売する「ペット用トイレに流せるうんちとリパック日本製」です。このようなJIS規格に合格した商品なら安心です。
商品を購入したら試しに紙袋の一部をトイレの水につけて、上下させ溶けるか確認します。同じことをトイレットペーパーで行うと違いがわかります。(注意:トイレットペーパーの方が薄いので溶けやすいです。トイレットペーパーと同じように溶けなければならないという意味ではありません。)
心配なときは、紙袋を裂いたり、少し時間をおいて溶けやすくしてから流すと良いでしょう。
◆トイレに流すリスク2 ウンチについたゴミや土
トイレに流す袋で地面に落ちたフンを拾うと、フンに草の葉などのゴミや土、小石がついている可能性があります。少しでも毎日流せばトイレを壊したり、配管を詰まらせたりするリスクは高まります。
マンションで詰まらせると・・・想像できない恐ろしさです。トイレに流すならフンをヒシャク型フンキャッチャーで直接受ける方が安心できます。
◆フンキャッチャーとトイレに流す袋は相性が悪かった。
フンキャッチャーへの従来の取り付け方法を行うと、トイレに流す袋は外側が水溶性の紙袋なので、あらかじめ表裏をひっくり返し、内側を水溶性の紙袋にする必要があります。
ところが水溶性の紙は非常に破れやすいので慎重に行う必要があります。もし破損してもポリ袋があるので手は汚れませんがポリ袋にフンがつくと臭いの原因となるので避けたいところです。
このように従来の袋の取り付け方法だと、トイレに流す袋とフンキャッチャーは非常に相性が悪いと言えます。
◆新しい袋の取り付け方法では、ひっくり返し不要で簡単になる。
新しい袋の取り付け方法を使うと、トイレに流せる袋が簡単に取り付けできます。新しい取り付け方法ではトイレに流せる袋を表裏入れ替える必要がないためです。
通常のポリ袋と同様に新しい取り付け方法をそのまま行ってもよいのですが、非常に破れやすい袋や慣れていないときは、下図に示したように袋装着時に手を袋に入れて、内側から袋の隅をつかんで下に引っ張る方がより破れにくく取り付けできます。
【犬の散歩の必需品】 トイレに流す人必見 ふんとり棒 ”らふーん” トイレに流せる袋を簡単装着(YouTube動画)
◆トイレに流せる袋の取り外し方も簡単
これまでと同じ方法で、同じように袋を取り外せます。
【犬の散歩の必需品】 ふんとり棒 ”らふーん”ならトイレに流せる袋の取り外しも簡単(YouTube動画)
◆臭いはBOS袋?緊急時はサランラップ(ポリ塩化ビニリデン製)を使う
フン処理では、大きな問題がもう一つあります。ゴミの日までの保管中の臭いです。ウンチをトイレに流したとしても汚物を流した後のポリ袋をゴミの日まで保管する必要があります。
普通のポリ袋は薄いこともあり結構臭いを通します。一般的に柔らかい袋は臭いを通すと考えていいようです。食品保存に利用するジップ何とかもやはり臭いが漏れます。
敷地が広ければやや離れた屋外にバケツを置き、使ったポリ袋を入れ、蓋をしておきます。バケツは硬いプラスチックなので臭いはあまり漏れませんが、長い間使うとバケツの蓋を開けるだけで結構臭います。玄関先には置きたくないぐらいです。
都会では家の中のトイレやベランダで保存するしかなく、防臭効果のある袋(BOSなど)を使う必要があります。トイレに流せる袋も水溶性の紙袋とフンをトイレに流した後で、ポリ袋だけを防臭効果のある袋に入れておくとよいでしょう。
もし防臭効果のある袋を切らした場合はポリ袋ごとサランラップ(ポリ塩化ビニリデン製)で包みます。サランラップの防臭効果は結構すごいです。
◆トイレに流せる袋を複数枚重ねて取り付けられるか?
ところで、トイレに流せる袋は水溶性紙袋を持つ2重袋なので最初からもこもこしています。このような袋を重ねて取り付けるのは結構大変なので一枚での使用をおすすめします。
どうしても複数枚取り付けたいときは、トイレに流せる袋ではなく、防臭効果の高い袋を複数枚装着し、フンだけをトイレに流します。
【犬のフンの回収方法とおすすめ】 愛犬と楽しめるヒシャクタイプのフンキャッチャー 第1話
【使いやすいフンキャッチャーの条件】袋の取り付け方法で、びっくりするほど、すべてが良くなる。第2話
【多頭散歩で必須 フンの回収方法】これで安心!フンキャッチャーに3枚の袋をつける。第3話
【犬のフンの処理方法と注意点】超簡単!フンキャッチャーにトイレに流す袋をつける。第4話(この話)
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もっと ふんとり棒 “らふーん” を知りたい方は、
[犬の散歩の必需品] 心が通じるフンとり棒らふーん 異次元の使いやすさ(YouTube動画)
もしくは、試験販売を行ったマクアケをご覧ください。
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◆ふんとり棒 “らふーん” の購入は、らふーん 國信商店 まで
(https://lafun92.com)
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◆書いた人
國信商店店主 國信 耕太郎 (くにのぶ しょうてん)
1959年生まれ。幼少期に犬と理解しあえるかを確かめるために、隣家の中型犬の口に無理やり手を入れ、かまれる。また、魚釣りの帰りに野犬に囲まれ、釣った魚を投げながら逃げるなど、世の中は甘くないことを犬から教わる。いまだに出会う犬には、ワッシャワッシャやってもいいか話しかけている犬好き。大人になって犬を飼い人間関係に直結する糞トラブルの深刻性に改めて気づく。らふ~ん は地域で愛される犬が増えるように愛犬とともに開発した商品 國信商店は昭和に祖父母や父が下関で経営していた鮮魚の仲卸店の名前から付けた。