2024年12月版
今回の内容 「犬のウンチの回収方法とおすすめフンキャッチャー」
【ウンチを回収する器具は たくさんある】
ウンチの回収は「手で拾う方法」と「器具を使って拾う方法」に分かれます。器具は多くの場合「フンキャッチャー」とか、「ウンチキャッチャー」といわれ、ネット検索すると多くのものが見つかります。
「犬のふん取り法:ふん受け方法の普及をお手伝いするボランティアグループ」のページには、消えていったフンキャッチャーも含めて多くの種類が紹介されています。
不思議なことに、数多くのフンキャッチャーが考えられたもののそれほど普及しておらず、ほとんどが「手で拾う方法」です。
今回は、なぜ普及しないのかを横目で見ながら、こんなウンチ回収方法もありますというご紹介です。
「犬のふん取り法:ふん受け方法の普及をお手伝いするボランティアグループ」のページhttps://fun-uke-manner.main.jp/index.html
【ウンチの回収方法は主に5つ】
大きく分けてウンチを回収する方法は5つあります。一つはほとんどの飼い主が行っている手で拾う方法です。他の4つの方法は少数派でフンキャッチャーと呼ばれる器具を使います。
また、ウンチを「直接キャッチする場合」と「一度落ちたものを拾う場合」があります。直接キャッチする場合は、「排泄の前兆がない犬」や「前兆から排泄が短い犬」には利用できません。
前兆はウンチングポーズなどの特殊な行動や肛門の膨らみぐあいがあります。もし、わかりやすい前兆の10秒後に排泄する犬なら楽勝でキャッチできます。
1 自分の手で回収タイプ お手軽だがたまに地獄を見る
(1)とってもお手軽です。
多くの飼い主が行っているポリ袋に手を入れて地面に落ちたウンチを拾う方法です。中にはポリ袋に手を入れ、地面に落ちる前に直接受ける勇者方式の方もおられるようです。
袋ごしですが拾うときにウンチの感触が伝わるので、トイレットペーパーやティッシュなどをウンチの上に置いてからひろう人や、トイレに流せる二重袋を利用する人もいます。
袋だけを持ち歩く手軽さが最大の魅力です。また、地面に落ちたウンチの回収なので、犬の排泄を気にしなくても良い気楽さも大きなメリットです。
(2)地獄をみるかも
デメリットは、下痢や軟便で柔らかいウンチ、粘着性のウンチは拾えません。硬いウンチでも草の中に入り込むと回収しにくくなります。さらに地面にウンチが落ちるので人が多い公園や子供の遊び場、ご近所の玄関に近いと肩身が狭くなります。また、水に溶けない異物が着いたり、ティッシュを使うとトイレには流せません。
手で直接キャッチする勇者方式は、メリットデメリットを超越した別次元です。
注意点は、袋の選択です。特に袋の厚さ、頑丈さです。薄いものは破損しやすいのでウンチを拾うときに注意が必要です。
1-2 紙を敷いて、手で拾う 面倒だが、地獄はない。
手で拾うの改良版です。ウンチングポーズをして排泄までに時間がある場合、落下予定地に広告などの紙を敷いて受けます。落下したウンチは手で拾います。下痢や軟便にも対応でき、ウンチに異物もつきません。
デメリットは、場所が定まらない犬や排泄までの時間が短い犬は対応できないところです。また、紙を敷く、回収、処分する作業も増え手軽さというメリットはなくなります。
2 マジックハンドタイプ 存在感の割に不器用
(1)なんか目立つ
地面に落ちたウンチをマジックハンドで拾います。マジックハンドの先にはウンチをつかむためのバケット(容器)などがつきます。バケットをポリ袋で覆えば汚れません。粘るウンチにはティッシュやトイレットペーパーで覆ってから拾うと良いかもしれません。
ひと袋で1回だけ回収できるものと、何回も回収できるものがあります。何回も拾えるものは、散歩中に見かける他の犬のウンチも気楽に回収できる優れものです。
ウンチに触れずに拾えることがメリットです。また、ウンチを拾う感をバリバリ発生させながら。カラフルなプラスチック製もあり楽しい雰囲気を味わえます。
(2)不器用です
デメリットは、手ほど器用ではないため、手以上にウンチの固さや粘りによっては回収が難しくなります。また、ウンチをした場所が舗装された道なら容易に回収できても、公園等では草などがじゃまをする場合があります。トイレに流す場合は、一度地面に落ちるので手で拾う場合と同様に異物がついていないか確認が必要です。
注意点 バケットの大きさがウンチの量に適したものか注意が必要です。海外製品が多く、同じ商品でも輸入販売と海外からの直売や直送があります。発送予定日、発送場所に注意が必要です。
3 スコップタイプ 単純で大雑把
(1)単純です。使い方次第
スコップタイプは、ミニスコップと呼ばれることもあります。金属製とプラスチック製があり、形状は小型のスコップ状や十能(じゅうのう)だけでなく、ハサミやサラダトングのような形状のものもあります。使い方は、直接ウンチを受ける方法と、落ちたものをすくう方法があります。
金属製のものは、穴を掘って埋めたり、すくって川や田んぼに投げ飛ばしたり・・・する人もごくたまにいました。毎回スコップを洗う必要がありますが、プラスチックの袋を使わないのでエコです。
(2)袋にうんちを入れやすいものがある
スコップの進化型として、プラスチック製でウンチを挟むことができるものがあります。ポリ袋をかぶせウンチを挟んだ後で、袋を反転し回収するものです。本体は汚れないことが大きなメリットです。
スコップタイプの欠点は柄が短めなので、かがむ必要があります。良く動くワンコはウンチを受けにくいことがあります。
4 ヒシャクタイプ フンキャッチャーの代表
(1) 直接キャッチが売りです
ヒシャクそのものとヒシャクの容器部分が枠に変わったものがあります。どちらも落ちてくるウンチを直接キャッチするものです。袋の取り付け方法と棒の長さで様々な製品があります。
枠は袋を開口したまま保持する重要な部分です。多くの場合平面な円形の枠で、犬の後ろ脚に枠が当たらないように13センチ程度の外径が一般的です。
枠の厚み(太さ)があるため実際にウンチを受ける面積は、手のひらより一回り大きい程度、CD(直径12cm)とほぼ同じです。
枠への袋の固定方法は、取り付けやすさとウンチを受けたときの外れにくさが重要で様々な方法が考えられています。従来の取り付け方法では枠の大きさで利用しやすい袋の大きさが決まります。枠の直径が13㎝(円周が46cm)なら袋の幅が23㎝になります。トイレに流せる袋は、取り付け時に内袋と外袋を入れ替える必要があります。
ヒシャクタイプのメリットは、犬が排泄したものを直接袋に受けるので、下痢や軟便にも利用できます。また、ウンチが土などの異物で汚れることもないのでトイレにも流しやすくなります。
(2)棒が短いのには致命的な理由がある
デメリットは、ウンチを受ける面積が小さいので、棒が長いほどウンチを受けにくくなります。このため、犬の肛門の直下に袋を位置させやすいように棒が短いものが主流です。立ってとれるように棒が長いものは、これができず成功率が下がるので多くが消えていきました。また、枠を大きくすると棒の先端が重くなり扱いづらくなります。
枠への袋の装着は散歩前に行う必要があります。折りたためる枠など特殊な場合は、散歩前の袋の装着の可否が重要です。
トイレに流せる袋は、取り付け時に内袋と外袋を入れ替えるので、接着されていないものがおすすめです。
注意点 袋が添付されている商品は、おまけの袋で得した気分になりますが、ほとんどがおまけではなく、専用袋が必要なためです。当然のこと専用に作るため袋の価格は高くなります。ランニングコストとともに袋の再購入のしやすさに注意が必要です。
5 クリップタイプ 重要な役割を持つ新入りです
(1)ワンコが許せば使える?!
ワンコのお尻にウンチを受ける袋を位置させるタイプです。袋を保持するためにシッポを挟むものとオムツの物があります。ワンコが受け入れる必要がありますが、老犬や介護が必要な犬には貴重かもしれません。
【目的別のおすすめするフンキャッチャー】
1 フンキャッチャーの大事なチェックポイント
1 使いやすさなら 立ったままキャッチで汚れないフンキャッチャー
毎日使うなら使いやすさ、汚れにくさが重要です。
ヒシャク型フンキャッチャーの最新モデルは、特許申請中の技術で立ったままで簡単に直接キャッチでき、従来は困難だったトイレに流せる袋の装着や複数枚の装着もできます。また、市販の袋を簡単に取り付け、取り外し時には、袋の表裏が変わるので手やお散歩バッグを汚しません。
デメリットは、他の直接キャッチと同様に、排泄の前兆がないか、前兆から排泄までが短い犬には利用できないことです。
商品の例 高機能フンキャッチャー らふーん 普通枠(小型枠もあり 超小型犬用)
2 郊外の散歩で、お手軽と安さ重視なら 手+スコップ
手で拾う+市販の金属スコップ。様々な使い方ができます。都市部では、たまに下痢で地獄を見ますが、郊外の未舗装道路なら穴を掘ったりスコップで土をかぶせることができます。難点は使い方によってはウンチで汚れることです。
商品の例 百円ショップの小型スコップ、十能(じゅうのう)
3 老犬や介護が必要な犬には、クリップタイプ
高齢で足が立たなくなったワンコのウンチの処理は大変でした。実際の効果は、わんこの状態にもよると思いますが、試してみる価値はあると思います。
商品の例 お留守番パンツ XXS【男女共用】
4 放置ウンチと幸運を拾いたい場合 何度も回収できるバケットタイプ
何度も回収できるバケットタイプがおすすめ。放置ウンチの上にトイレットペーパーをかぶせ回収すれば精神的負担が少なくなります。偉大な野球選手をまねて拾えば、もれなく感謝と幸運が訪れるはずです。
商品の例 アイリスオーヤマ フンキャッチャー FNB-170
5 コスパで選ぶ、騙されない方法 サクラチェッカーが必須です。
価格重視の場合、忘れてはいけないのがコスパと専用袋の有無です。特に専用袋を毎日使用すると袋代がびっくりするほど高くなることがあるので注意が必要です。
コスパの判断は、Amazonの売りである商品のレビュー(評価)で決められると思います。ところが、商品によっては、サクラ(偽客)によるインチキレビューだらけの場合があります。このサクラ(偽客)を判別する方法に「サクラチェッカー」というアプリがあります。ブラウザ上でアマゾンの商品ページのアドレスを入れるだけでサクラ(偽客)度を判別してくれます。サクラ度が高いと販売者の回し者(偽客)によるインチキレビュー(評価)と言えます。
特にレビュー評価が高い場合はサクラチェッカーが不可欠です。例えば、おすすめした“らふーん”は、アマゾンのレビュー評価が4.4、サクラチェッカーでは4.1でサクラ度0%です。
よく売れている商品Aは、アマゾンのレビュー評価が4.3ですがサクラチェッカーでは1.9でサクラ度90%です。この商品の購入者の多くがインチキレビューにだまされている可能性があります。
さらに、この商品の場合は安い(中国発祥通販のtemuより高い)のですが、専用の消耗品が不可欠で、わかりにくく高価です。購入者は価格とレビューに目をとられ購入すると深みにはまるよう設計されています。騙されたらYouTubeで笑ネタにしましょう。
【サクラチェッカー サクラ評価が丸わかり https://sakura-checker.jp/ 】
また、レビューに、「Amazon Vine」とあれば、販売者が登録料を払い、商品を無料提供し書いてもらったレビューです。レビューが集まらない商品に多用されます。利益供与が前提なので、行間を読む推理力が必要です。
逆に、1や2の低評価レビューがある場合は、競争相手による嫌がらせなどの可能性があります。レビュー内容は、たいした問題とは思えないことやすぐわかるウソが書かれています。理由はどうであれ1や2の評価がつくと大きな打撃を受けます。逆にAmazonでは「問題が解決した場合」お願いして取り下げてもらえる方法があるので、この方法を悪用すると消費者にとっては余計にわかりにくくなります。
本当に低評価の場合もあるので、ネットショッピングは自分で考える力が必要です。
参考までに、ロケットニュース24がAmazonで低評価を受けた様々な商品を実際に購入してレポートされています。笑えます。
「次回」
第4回 犬の散歩を楽しくする【シン・フンキャッチャー らふーん】
犬のフンキャッチャーに関する情報を5回シリーズでご紹介します。
【“らふーん”について、もっと知りたい方は以下のページをご覧ください。】
(1)参考 らふーんの紹介、使い方動画(YouTube)
(2)販売
【書いた人】